松井建具店
松井美喜夫さん
 高校卒業と同時に父親の仕事を継ぎ長年かかる技術も最初から学びました。親子ともども口下手で目で見て作って覚えてきました。今でも作ることは得意ですが人に教えるのは苦手ですね。
 昔ながらの技術を保つことは大切ですが、今では当たり前となったCADで図面を描くことを30年前にはじめたのがこの仕事を次世代に進めたと思います。
 作品は依頼人と向き合い話をする事で心から喜んで納得してもらえる建具が出来ると思います。
 また素材を木にこだわるつもりもありません。強度のある金属やプラスチックでもその作品が出来る事を提案し依頼人の要望に応えるのが職人であると考えてます。
■平成26年度・とよはしの匠
■平成27年度・あいちの名工を受賞
豊橋への想い
 県外の仕事も多く日本各地の様々な土地を訪れていますが、自分の住む豊橋は「無理をせずに過ごす街かな」と感じます。もし自分が東京の大都会に住んでいたら同じ建具の仕事をしていても違う生活習慣になっていたかもと思います。この豊橋の風土気質が自分を作り育ててくれたと思います。
 出来るなら多くの方に「わが町・豊橋」をもっと好きになってもらえるように町の中のいろいろなものに目を向けて興味を持ってもらいたい。
 町を流れる豊川に屋形船を出したり、市場や夜店ツアーを行ったり…、素晴らしい素材に市民が楽しむことを考えて行けたらイイなと思います。
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