あいびっと

あいびっと 代表
新井成徳さん
 父が代表をしている障害者就労支援施設で6年前に手伝ったのがきっかけで、軽度障がい者の方が真剣に就労しようとする姿を目の当たりにし、「福祉」の中にある「しあわせ」「ゆたかさ」とは、この方たちを育てていき社会の中で『働く』ことを支援する事も1つではないかと考え、コツコツと小さな一歩からという思いを込めてコンピューターの最小単位である「Onebit(ワンビット)」を事業所名とし、1人でも多くの方の役にたてる活動を進めています。
 特に印象的だったのは障害者総合支援法の狭間で介護か自活かと悩んでいた20代の女性に3年前から様々なカリキュラムを学んでもらい、昨年無事就職していただいた事です。
 現在40名が活動しており、「就労移行支援」「就労継続支援A型」「就労継続支援B型」で様々な訓練(マナー・作業・インターン・定着支援等)を行いながら企業への面接に同行し、就職後もサポートしています。
豊橋への想い
 一言でいえば「素朴で人情味のある地域」。校区や町内会など地域の人たちの繋がりは大変強いものだと感じます。その分、新しいアイディアや、革新的な事には慎重なのですが、納得して一度付き合うと「旧知の仲」のようになってくれる街だと思います。
 自分の体験からですが、この就労支援で重要な「地元の企業回り」で、先方に納得してもらうまでは本当にハードルが高く、慎重な反面それを越えた時は継続的に付き合っていただける利点があります。特に雇用義務のない事業所が採用してくれる時は頭が下がります。
 実は大都市では障がい者の就労に関してハードルが低く、簡単に採用してくれますが、解約する時もためらいがないのが現実です。この街はそういう意味からも人に対して温かい地域だと私は言えます。
 温かみのあるこの街で自立出来る障がい者を1人でも多く育てていきたい、そしてこの街が「しあわせ」の笑顔でいっぱいになる、それが今の自分の目標でしょうか。
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